派閥の裏金事件で党員資格停止処分を受けた下村元文部科学大臣が次の衆議院選挙で自民党の公認候補予定者となる支部長に就任したことについて、石井参院国対委員長が批判しました。

自民党 石井参院国対委員長 「自民党の屋台骨を壊したのは不記載議員の存在でしょう。そんなことは分かりきっているわけで。また、下村(氏)を支部長に選任する。政治とカネは、まだまだ続きます」

 下村元文部科学大臣は派閥の裏金事件で1年間の党員資格停止となり、2024年の衆院選は無所属で出馬し、落選しました。

 今年4月に処分が満了し、自民党は7月30日に下村元文部科学大臣を東京11区の支部長に選任しました。

 石井委員長は今月4日の自民党役員会でも政治とカネの問題を含めて参院選での敗因分析をしているさなかでの選任は理解できないなどと批判していました。

 石井委員長は都連などから選任の申請があったとしても「党本部として突っ返す意思表示ができない組織であれば、自民党は生まれ変わったとはいえない」と述べ、執行部の判断を重ねて批判しました。