旧ソビエトのアゼルバイジャンとアルメニアの両首脳は、ホワイトハウスで和平に向けた共同宣言に署名しました。

 アゼルバイジャンとアルメニアは、係争地ナゴルノカラバフを巡りソ連時代から対立しています。

 両国の首脳は8日、トランプ大統領の仲介の下、和平に向けた指針となる共同宣言に署名しました。

 今回の仲介を経てアメリカ側はアルメニア国内で輸送回廊を開発する権利を獲得し、この回廊は「トランプ国際平和繁栄ルート」と名づけられるとされています。

 また、輸送回廊はアルメニアの国土で分断されているアゼルバイジャンと飛び地のナヒチェバンのアクセスを可能にするということです。

 ホワイトハウスは共同宣言とは別に、アルメニアとアゼルバイジャンの両国がアメリカとの経済協定にも署名したとしています。

 アメリカメディアは両国の周辺地域でアメリカが影響力を強め、ロシアに対して地政学的に打撃を与えると報じています。