8日夜、秋田県で記録的短時間大雨情報が二度出され、由利本荘市の一部に一時、警戒レベル5の緊急安全確保が発令されました。
■鹿児島は道路寸断にライフライン被害
8日夜、観測史上最大となる猛烈な雨が降った秋田県由利本荘市。少なくとも床上浸水が1軒、床下浸水が1軒確認されています。
一方、8日に線状降水帯が発生し、大雨特別警報が出された鹿児島県。雨がやみ始めた午後になると被害の爪痕が徐々に明らかになってきました。
護岸が大きく崩れ、車が川に落ちかけています。
「あっち側に行くにはどうしたらいいんですか」 「え~と、どこか迂回(うかい)してもらうしかないですね」
普段通れる道も諦めるほかありません。土砂崩れの影響は山の中でも。
霧島市にある製材工場では仕事で使う機械が浸水の被害に遭いました。
木工業の会社経営者(71) 「(Q.この機械は作動する?)配電盤がぬれているから全部取って乾燥させなければいけない」
日が沈むにつれ不安になるのがライフラインの確保です。
霧島市隼人地区では導水管の破損などで大規模な断水が予想されています。そのため多くの人が市民センターに集まっていて給水に訪れています。
「(Q.自宅の断水状況は?)今は止まってないが、周りはぽつぽつ止まっている。うちもそろそろかなと」
しかし、夜になると再び降った雨の影響で給水所も冠水しました。なかには給水所にすら行けない人もいました。
「玄関を開けて外に出られる状況じゃない。(玄関を開けると)太ももくらいまで水が上がってくる。給水所に行けない状況。仕事から戻ってきたら家は水が一滴も出ない状況で、災害に備えて飲み水はあるが生活水がない。トイレとかお風呂とかの」
9日も九州を中心に西日本で激しい雨の恐れがあり、帰省などによる移動にも注意が必要です。
(「グッド!モーニング」2025年8月9日放送分より)