米ロ首脳会談を終えたトランプ大統領とプーチン大統領が共同会見を行いました。トランプ氏は会見で、ロシアとウクライナの和平合意に向けては「大きな問題が残っている」との認識を示しました。
ロシアによる2022年2月のウクライナ侵攻後、初めて行われた対面での米ロ首脳会談は、およそ3時間にわたり、会談後にはトランプ大統領とプーチン大統領が共同会見を行いました。
会見ではまず、プーチン氏が「両国の関係をより新しいレベルに引き上げるための会談だった」と振り返り、会談の実現に尽力したアメリカ政府関係者へ感謝を述べました。
ウクライナとの和平合意の実現に向けては「新しい一歩を踏み出した」としつつも、和平に向けた具体的な取り組みなどについては言及しませんでした。
一方のトランプ氏も、会談に応じたプーチン氏に感謝を伝えましたが、ロシアとウクライナの和平合意の実現に向けては「多くの点で合意があった」としながらも「大きな問題がいくつか残っている」との認識を示しました。
また、会談の内容をヨーロッパの首脳にも伝えると語りました。
会談の終盤では、プーチン氏と「間もなくまた会うことになるだろう」と述べ、次の首脳会談に向けて意欲を示しました。