ロシアによるウクライナ侵攻後、初めて対面での米ロ首脳会談が行われました。今回の会談にはどんな成果があったのでしょうか。会談が行われていたアラスカから梶川ワシントン支局長の報告です。
(梶川幸司記者報告) トランプ氏は記者会見で「会談は生産的だった」と総括しましたが、厳しい評価が相次いでいます。
トランプ氏はアラスカに向かう飛行機の中で「何かが起こるだろう」と早期停戦に向けた成果に期待感を示し、プーチン氏を出迎えた際には大統領専用車に同乗させるなど異例の厚遇で迎えました。
しかし、記者会見では停戦についての言及はなく「多くの点で一致した」「一定の進展があった」と答えるだけで、雄弁なプーチン氏と対照的な印象を与えました。
アメリカメディアは「ロシアから何の譲歩も引き出せなかった」「拍子抜け」などと、トランプ氏に厳しい評価が目立ちます。
一方、トランプ氏は会談後にFOXニュースのインタビューに応じ、ロシアとウクライナの首脳会談が今後調整されるとして、それに自身も立ち会う可能性を示しました。
さらに停戦合意をまとめられるかどうかは、ゼレンスキー氏次第だとして取引に応じるよう助言すると、促しました。