ローマ字の表記の仕方について、文化庁の審議会は従来の「訓令式」から「ヘボン式」を基本とするとした報告書を文部科学省に提出しました。

 現在、使われているローマ字では「愛知」を「aiti」と表記する訓令式と、「aichi」と表記するヘボン式の2種類が混在しています。

 文化庁の審議会がまとめた報告書では、一般に定着してこなかった「訓令式」に代わり、パスポートや標識などで広く使われている「ヘボン式」による表記を基本とするとしています。

 また、母音を伸ばす長音の表記については母音を並べる方法を示したほか、個人名は当事者の意思を尊重して訓令式での表記も認めるということです。

 今年度中に内閣告示として示される予定で、1954年以来、約70年ぶりの改正となります。