東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市若林区荒浜で、伝統の灯ろう流しが行われました。花火が被災地の夜空を彩りました。
荒浜地区では100年以上前から貞山運河での灯ろう流しが伝統となっていて、毎年お盆の終わりに行われています。
震災後は周囲の明かりが無くなり復旧工事などが行われたことなどから、安全のため日中に実施していましたが2018年からは再び夜に実施しています。
地元の有志らがハスの花などを描き、手作りした灯ろうがお経とともに流されると訪れた人は手を合わせ祈りを捧げていました。
そして、荒浜地区の震災慰霊碑に刻まれている犠牲者の数と同じ192発の花火が打ち上げられました。
「小さい頃からここで育って見てたので、故郷を感じる風情だなって思ってます」
荒浜灯篭流し実行委員会庄子隆弘さん「小さいお子様連れの方が年々多くなっておりまして、少しずつ次の段階に移ってきているのかなっていうことで、笑顔が見えたりとか悲しい顔だけじゃないのが変わってきていていいなと思いました」