仙台市出身の中学生ゴルファー広橋璃人くんが、28日に福岡県で開幕するSansanKBCオーガスタに史上最年少で出場します。13歳が日本のトッププロに挑みます。
宮城県大和町のゴルフ練習場で力強いショットを放つのは、仙台市立上杉山中学校1年生の広橋璃人くん(13)です。2024年9月に小学生ゴルフ全国大会で優勝した、将来有望なゴルファーです。
祖父は元プロ野球選手で楽天イーグルスでコーチも務めた広橋公寿さんで、父親の広橋貴寿さんも独立リーグなどで活躍した元野球選手です。更に叔父は元メジャーリーガーで楽天イーグルスでも活躍した岩隈久志さんと、まさにスポーツ一家です。
家族全員の趣味がゴルフだったことから、璃人くんも小学2年生から始めます。6年生の時点でドライバーの最長飛距離は、約280ヤード!大人顔負けのショットを放ちます。
父親の広橋貴寿さん「もっと右でいいんだよ。だって風で最後当てられるんだよ」
平日は父親の貴寿さんの付き添いで夕方1時間、100球ほどショット練習、週末は宮城県内外のゴルフ場でのラウンドや大会に出場しています。
広橋璃人くん「数カ月前まではロングパットのタッチが合わなくて、ずっと練習していていました。最近の大会では1個2個バーディーを取って、1打差で優勝できている大会が多くなってきているので」
璃人くんは5月、国内トップクラスの高校生までを対象としたアマチュア大会で史上初となる中学1年で総合優勝しました。高校生以下ではたった1枠しかない国内男子ツアートップクラスの大会、SansanKBCオーガスタへの出場をつかみました。
広橋璃人くん「すごくうれしかったのを覚えています。中1で一番年下なので、プレッシャーは特にそんなに無かったです」
賞金総額1億円のSansanKBCオーガスタは50年以上の歴史を誇り、石川遼選手や東北福祉大学出身の池田勇太選手らが過去に優勝するなど、プロでも限られた選手しか出場できない大会です。
2025年の出場選手は144人で、このうちアマチュアはわずか6人。その中で、アマチュアの璃人くんは史上最年少で出場します。
広橋璃人くん「初めてそんなすごい人たちと回れるので、本当に楽しみたいと思います。(規定打数よりも2打少なくグリーンにボールを乗せる)パーオンすること。それでいいパットをしてパーで上がって、あわよくばバーディーを取れたらという感じで回ろうとしてます」
この春から中学生になった璃人くん。国内外でのゴルフの大会や遠征が多く、思うように学校には通えません。それでも同級生たちと過ごす時間は、璃人くんにとって大切になっています。
クラスメート「面白いです。急に真顔になったりとか」
広橋璃人くん「ゴルフ中ってゴルフの友達とあまり話さないんですけど、(学校だと)いっぱいしゃべれるので楽しい。特別に感じます」
国内トップツアーへの初挑戦。璃人くんは、憧れのプロたちと同じ舞台で戦い、史上最年少での予選通過を目指します。
広橋璃人くん「楽しみたいと思います。2日間、アンダーで回ってプロたちに勝って予選を通過できるように頑張りたい」