アメリカのトランプ大統領が日米豪印4カ国の枠組みクアッドの首脳会合が開かれるインドを訪問しないと、アメリカメディアが報じました。

　ニューヨーク・タイムズは30日、関係者の話として、トランプ大統領がことし秋に開かれるクアッドの首脳会合のためインドを訪問する計画がないと報じました。

　トランプ氏は5月のインドとパキスタンの軍事衝突を自身が解決したと繰り返し主張し、インドのモディ首相との関係が悪化し始めました。

　さらに、6月の電話会談でトランプ氏はモディ首相に、自身をノーベル平和賞に推薦するべきだと示唆したということです。

　モディ首相はアメリカの関与は関係ないと主張したとされています。

　また、アメリカはインドがロシア産原油を輸入しているとして、27日、インドに対する関税を50％に引き上げました。

　中国で31日から上海協力機構の首脳会議が開かれますが、加盟するインドが中国やロシアへの接近を強めることも想定されます。

　また、アメリカとインドの亀裂が深まれば日本の安全保障戦略にも影響が出る可能性があります。