石破総理大臣が自民党総裁を辞任すると表明したことを受け、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さんが「大切な命の問題なのに淋しく、むなしい感じがある」とコメントしました。

 石破総理大臣の辞任表明を受けて、横田めぐみさんの母・早紀江さんと、弟で拉致被害者家族会の代表の拓也さんがそれぞれコメントを発表しました。

▼横田早紀江さんコメント 「何と言っていいか分からない。総理面会の際には石破首相から『一生懸命頑張ります』とお聞きしていたが、どのように拉致問題を解決なさろうとしているのかが分からなかった。親が救出活動をして、40年以上頑張っても、いまだに拉致被害者の姿も何も見えない。こんなに大切な、命の問題なのにこれは何なんだろうと。淋しく、むなしい感じがある。次の方が頑張って頂けるのか、世界が見ていると思う」

▼横田拓也さんコメント 「米国との関税交渉に区切りがついたことが辞任の理由と説明され、拉致問題を解決出来なかった事は痛恨の極みともコメントされました。一方、参院選後から1カ月強が過ぎたなかで、拉致問題についてほとんど触れられることが無かったことは誠に残念です。時間的制約がある問題に対して、政治の混乱と停滞がこの問題に悪影響になっていないかを懸念します。体制を早急に立て直して頂き、日朝首脳会談を開催し、全拉致被害者の即時一括帰国を実現して欲しい」