国内の金の小売り価格が初めて1万9000円を突破しました。

 金の国内小売価格の指標とされる田中貴金属工業の9日の店頭小売価格は、1グラムあたり1万9027円でした。

 価格を公表してきた1973年以降、初の1万9000円台です。

 市場関係者によりますと、背景にはアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)が今月、利下げすることが決定的との見方が強まったことがあります。

 これを受けてアメリカの長期金利が大きく下がったことで、「国債よりも金に投資した方が値上がりが期待できる」として金に資産を移す動きが広がったとしています。

 一方、「ここ2週間の価格上昇のスピードは速い」としていて、この先いったん伸び悩む可能性も指摘しています。