未成年者への性的虐待罪で起訴され、自殺した富豪・エプスタイン氏にトランプ大統領が送ったとされる手紙が実在したと複数のアメリカメディアなどが報じました。
トランプ大統領が送ったとされる手紙は2003年のエプスタイン氏の50歳の誕生日に作成したとされています。
女性の体の輪郭を示す絵が描かれていて、トランプ大統領のサインとともに「毎日が素晴らしい秘密でありますように」と書かれています。
エプスタイン氏の遺産を管理する側がアメリカの下院の監視・説明責任委員会に提出した資料に、この手紙が含まれていたと、ウォール・ストリート・ジャーナルなど複数のメディアが報じています。
トランプ大統領はこれまで、この手紙を「偽物だ」と一貫して否定しています。
今年7月には手紙の存在を報じたウォール・ストリート・ジャーナル社などを名誉毀損で訴え、少なくとも100億ドルの損害賠償を求めました。
下院委員会はエプスタイン氏を巡る政府の捜査の監視を目的として、遺産管理者側に手紙を含む文書の提出を命じていました。
ニューヨーク・タイムズは、この手紙の存在がエプスタイン氏との関係を巡るトランプ大統領の説明に矛盾を生じさせると指摘しています。
これに対してトランプ大統領側は、手紙のサインは偽造されたものだと主張しています。
しかし、イギリスのガーディアンは、これまでのトランプ大統領のサインと酷似していると報じていて、真偽を巡る議論が続いています。
今回の手紙の確認はトランプ大統領の今後の政治的立場に影響を与える可能性もあり、説明責任が問われることになりそうです。