通信事業者などを装い、「有料動画サイトの未納料金などを支払う必要がある」と嘘を言って9000万円をだまし取ったとして犯罪グループ幹部の男が逮捕されました。

 樋口拓也容疑者(37)は仲間と共謀し、2023年3月から6月ごろの間、通信事業者などを装って男性6人から合わせて9000万円ほどをだまし取った疑いが持たれています。

 警視庁によりますと、樋口容疑者は特殊詐欺や資金洗浄などを行う犯罪グループの幹部で今回で7回目の逮捕です。

 このグループは「有料サイトの未納料金などを振り込む必要がある」などと嘘の電話を掛け、ATMで金を振り込ませていました。

 警視庁は樋口容疑者の認否を明らかにしていません。

 事件があった3カ月の間に通信事業者などを装った詐欺の被害件数は300件を超え、被害額は26億円に上っています。

 警視庁は振込先などの捜査から樋口容疑者がこのうち180件ほど、合わせて8億円に上る詐欺事件に関わっているとみて調べています。