既に4人が立候補を表明するなど、候補者乱立の様相を呈してきた宮城県知事選挙の告示を約1カ月後に控え、宮城県議会では共に立候補を表明した現職と新人による論戦が繰り広げられました。
遊佐美由紀県議「6期目はさすがに長い、トップダウン、独断専行の声が圧倒的に多くあります」
10日に行われた県議会9月定例会の代表質問で、立憲民主党系の会派を代表したのは遊佐美由紀県議です。
遊佐氏は10月に行われる宮城県知事選挙への出馬を表明していて、同じく出馬を表明している現職の村井嘉浩知事に対し、一足早く論戦を挑む格好となりました。
遊佐県議「介護は最期まで高齢者の尊厳を守り支援する尊い仕事であることを周知し、県独自の処遇改善、福祉人材の育成を行うことを求めます」
村井知事「県でも処遇改善加算を取得して以来、介護事業者等に個別に働き掛け加算取得に向けた支援を行っているところであります」
論戦は、一問一答で行う再質問でも続きました。
遊佐県議「知事は5期20年で何を残したのでしょうか」
村井知事「私は一貫してですね、民間の力を活用してできるだけ税金を使わないようにしながらですね、効率的な行政運営をしていくと民の力を最大限に活用する県政ということをずっと掲げてやってまいりました」
遊佐県議「精神文化ですとか大切なコミュニティー、あるいは美術館のような芸術文化。普遍性の価値を残す、これは村井知事に不足していた、そういうふうに思いますが」
村井知事「私は基本的なベースとして生活の向上というものを目指していくべきじゃないかなと思って、この20年間やってきたつもりです。その先に当然ですけれども、普遍的な文化伝統、こういったようなものをしっかり守っていくということを考えているということでございます」
県政史上最多となる6選を目指す知事に対しこんな質問も。
遊佐県議「地球が終わるまで知事を続けていくんでしょうか。いつまで続けますか」
村井知事「まずは6期目当選したらですね、思い切って4年間仕事をやらせていただきたいなあというふうに思っております。遊佐さんが当選したら、しっかり支えていきたいというふうに思います」
宮城県知事選挙には、このほかいずれも新人で元角田市職員の伊藤修人氏(33)と元参議院議員の和田政宗氏(50)が立候補を表明しています。また、参政党宮城県連副会長のローレンス綾子氏(55)も立候補を検討しています。