東日本大震災の発生から14年半です。宮城県の南三陸消防署では、殉職した職員たちに黙とうが捧げられました。

 消防署の敷地に設置された慰霊碑には、避難誘導などに当たり命を落とした南三陸消防署の8人の署員と、気仙沼消防署の2人の署員の名前が刻まれています。

 11日朝に若手の署員たちが慰霊碑を清め、殉職者を悼みました。

 南三陸消防署佐々木夏蓮消防士「きょうも頑張りますという感じで、きょうも1日無事に終わりましたとか心の中で言いながら掃除をします。私の中では気持ちが引き締まる存在にはなっているかなと思います」

 地震発生時刻の午後2時46分には、黙とうが捧げられました。

 南三陸消防署遠藤貴史当直指令「部下をけがさせないように殉職させないように、亡くなった10名の方々に対する思いというのも、自分がすべきことはそれなんだなという思いですね」

 南三陸消防署では震災を経験した署員は約半数で、教訓の伝承が課題となっています。