宮城の秋の味覚はらこ飯のシーズン到来です。しかし、サケの不漁と米の価格急騰の影響で、値上げを余儀なくされています。

 サケの煮汁で炊いたご飯に、脂の乗ったサケとイクラがたっぷり乗った宮城の秋の味覚、はらこ飯。亘理町と山元町に展開するこちらのレストランでは、9月初旬からはらこ飯の提供が始まり、多い日では1日1000食と人気です。

 「すごいプチプチしてて、やっと食べられておいしいです」「サケがやわらかくてイクラも味が好きです。おいしくて」「最高です。おいしいです。やっとありつけました」「もう(値段が)上がりっぱなしでね。でも食べないと。秋が始まらない終わらない」

 こちらの店舗では前年、サケの不漁や米の価格高騰の影響で300円値上げしましたが、更なる米の価格高騰を受けて再び100円値上げしました。

 和風レストラン田園折笠謙司エリアマネージャー「(米の)仕入れ先からも値上げがあるんじゃないかと言われてますので、今は耐え時かなって。利益を求めてしまうとお客様に負担がかかってしまうので、ギリギリのラインでの決断でした」

 米の価格高騰に加え、懸念されているのがサケの不漁です。近年、水温が高い状況が続いていて、来遊数が急激に減っています。

 宮城県水産技術総合センターのまとめによると、宮城へのサケの来遊数は2024年度、過去最低の8665匹を記録し、8月に発表された2025年度の予測値ではそれを更に下回る6000匹となっています。

 こちらの店舗では9月末から北海道産に加え三陸産のサケも使用する予定ですが、水揚げ量次第では提供時期の終わりを早めるなどの対応を取らざるを得ません。

 和風レストラン田園折笠謙司エリアマネージャー「量が取れなくなってくると早めに終わってしまう可能性もあるので、今がちょうど食べ頃かと思いますね」「自然のものなので何とも言えないけれど、徐々に回復していってもらえれば良いかなと思います」