18歳の男性の遺体を車のトランクに乗せ、警察署に放置した疑いで男2人が逮捕されました。遺体には全身に複数の傷がありました。
■「車に遺体がある」全身に傷
「車の中に入っています」。そして見つかった遺体。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは野本直希容疑者(23)と山本樹容疑者(23)の2人。栃木県警さくら警察署の敷地に男性の遺体を放置した疑いが持たれています。
警察は2人の認否を明らかにしていません。
取材に応じた山本容疑者の父親は…。
「言葉には出ない驚きですね。相手に対して本当に申し訳ないという気持ちが襲いかかってくるような感じ。受け止めきれないですよ」
警察によると、2人は16日午前0時すぎ、さくら警察署に出頭してきたということです。
2人が「車に遺体がある」との趣旨の話をしたため、乗ってきたセダンタイプの車のトランクを開けると、全身に複数の傷のある男性の遺体が見つかりました。
亡くなったのは栃木県内に住む18歳の男性で、事件前日に家族から「数日前から帰ってこない」として警察に行方不明者届が出されていました。
警察によると14日の午後、さくら警察署管内で「不審な動きをする車がある」との110番通報が一般市民からあり、捜査を進めていたところ、野本容疑者らが出頭してきたということです。
野本容疑者は問題行動が多く、地元では知られた存在だったということです。
警察は暴力団や匿名・流動型犯罪グループなどの関与も視野に、男性が死亡したいきさつなどを調べています。