日本生命の社員による出向先の金融機関からの不適切な情報の持ち出しを受けて、生命保険協会は出向に関するガイドラインを提示する一方、協会としての調査は行わない方針を示しました。

生保協会会長・住友生命 高田幸徳社長 「皆さんからの厳しい視点を真摯に受け止めて、しっかりとした今後の体制整備をしていくような後押しをしていきたい」

 生命保険業界では三菱UFJ銀行に出向していた日本生命の社員が内部情報を無断で持ち出していたことが発覚していて、大手生保各社で同様の事案がないか調査が行われています。

 生命保険協会は「業界全体の問題であるとは考えていない」としたうえで、出向に関するガイドラインや内部通報制度を新設するなどの対応は取るものの、協会としての調査は行わないとの方針を示しました。