認知症の患者本人やその家族が集まり交流する認知症カフェは、宮城県に300カ所近くあります。患者の男性とその妻が病気を前向きに考えられるようになったきっかけを語りました。

 栗原市一迫で開催されたオレンジカフェつづらふじ、月に1回のペースで認知症の人やその家族が集まって、一緒に体操をしたり歌を歌ったりして交流しています。

 遠藤実さんは、小学校の元校長で4年前に若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。

 24日、遠藤さんと妻の麻由美さんがスピーカーとして、病気について前向きに考えるようになったきっかけを話しました。

 遠藤実さん「悩んでいる人たち、それを聞いた時に自分だけじゃないんだ。苦しく辛いことは自分1人ではないんだ」

 遠藤麻由美さん「できなくなったことはどうしたらクリアできるかな、どうやったらいいと主人と一緒に相談して解決する方策を探っています」

 遠藤さんは、宮城県から認知症応援大使を委嘱されています。

 認知症について正しい理解を広めるため、企業や学校で公演を行うなど継続的に活動しています。

 参加者「普通のご夫婦だったら助け合っていくのが当たり前なんじゃないかなというお話だったので、そうだなと思うので認知症だけが特別なことではないんじゃないかなと思います」

 遠藤実さん「きょうは更にパワーアップした感じが自分の中でも、これからもっとやっていくことが少しずつ見えてきたかなというところであります」