パレスチナ自治区のガザに支援物資を運ぶため地中海を航行していた環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんらの船団は、一部がイスラエル軍に拿捕(だほ)されたと発表しました。

 グレタさんらの船団は1日、ガザへ向かう40隻以上の船のうち、一部にイスラエル軍が乗り込んできて拿捕されたと明らかにしました。

 一方、イスラエル外務省は、船団のうち複数の船の乗組員はイスラエルに移送中で、グレタさんらは無事だと説明しています。

船団に参加している安村美香子さん(62) 「政府が動かないなら誰かがやるしかない。これをきっかけにもっと世界が動いてくれれば。拿捕や攻撃を想定して、ライフジャケットを着けてコックピットに集まる練習、訓練はしている」

 船団が拿捕される前、日本人として唯一、船団に参加しているオランダ在住の安村美香子さんはANNの取材に応じ、船団はイスラエル軍に拿捕されることを覚悟でガザ地区に向かっていると明らかにしました。

 安村さんはイスラエルが意図的にガザの住民を飢えさせているとして、状況の改善に向けて日本の人々にも声を上げてほしいと訴えました。

船団に参加している安村美香子さん 「私たちの力だけで解決できるとは誰も思っていない。政府が支援物資を航路で送ってくれたりとか、大きな動きにつながればいい」