東京・町田市の女性刺殺事件で、被害者の家族が胸の内を語りました。
■“被害者の娘”語る
秋江千津子さんの家族 「(容疑者も)気付いて私と目が合って次、私に来るかなって恐怖感があって。もう本当に、あの…ごめんなさい。そこにずっと立ち向かえなかったのは後悔。もうこれ以上、こういうことが起こってほしくないので、その辺なんか…伝えていただければという」
先月30日、刃物で刺されて亡くなった秋江千津子さん。現場にも居合わせていた被害者の家族が今の気持ちを話しました。
事件直後に救急隊員の姿が捉えられていたのはマンションの外階段。
秋江千津子さんの家族 「外で男女がもみ合う声が聞こえて、途中で自分の名前を呼ぶ声とか、『警察呼んで』とか声が聞こえてきて、私の母かなと思い慌てて外に出たら誰かともみ合っているみたいな」
通報があったのは午後7時すぎ。敷地外から付けてきた男に刺された秋江さんは搬送された病院で亡くなりました。
今月2日に送検された桑野浩太容疑者(40)。
桑野浩太容疑者の供述 「誰でもよかった。襲いやすそうな人を探して目的もなく歩いていた。すべてが嫌になり、もう人を殺して人生を終わりにしようと決意した」
さらに…。
桑野浩太容疑者の供述 「両手が荷物でふさがっているので抵抗されないと思った」
■「母が一番無念だと…」
桑野容疑者の供述に被害者家族は…。
秋江千津子さんの家族 「『誰でもよかった』とか『両手に荷物を持っていた』とか、人にそういう危害を加えていいと、そこに向かっていく心情がちょっと分からない。母が一番、無念と思う」
秋江さんが10カ所以上も刺されていて、警視庁は強い殺意があったとみて調べています。