既婚者の部下とホテルで密会していた前橋市長が再び市議に説明しました。非公開のなか、市長は何を語ったのか。その中身が分かってきました。
■前橋市長 議会で何を説明?
市議への説明を終え、報道陣の前に姿を見せた前橋市の小川市長(42)。
前橋市 小川晶市長 「各会派からは大変厳しいご意見をいただきましたので、自分の中でしっかりと受け止めたいと思っております」
小川市長が既婚の男性職員と複数回、ホテルで会っていた問題。
まず触れたのは先日、降格したと報じられた相手の男性職員についてです。
前橋市 小川晶市長 「質問の中では当該職員の降格処分についても触れられていました。一部で降格処分が行われたと間違った報道がされていますが、事実ではありません。本市の希望降任制度に基づいた異動が行われたのが正確な情報になります。懲戒処分という意味での処分につきましては今後、総務部で行う予定になっております」
■「10対0で自分の責任」進退は?
2日朝に開かれた説明会。小川市長は市議会庁舎の一室へ入ると一礼して着席。
目の前には38人の市議全員がずらり。先月26日の説明が不十分だったとして時間無制限で行われました。
司会 「報道機関の皆様には、ここで退席をお願いします」
冒頭以外は完全非公開。2時間を超える説明会で市長は何を語ったのでしょうか。
前橋市 小川晶市長 「不適切な場所を選んでしまった私の判断が公人としての自覚を欠いていたこと、そして人間として未熟であったことについては申し開きができないことだと深く反省している。体が震えたり、心臓がバクバクしたり、自責の念や後悔などに苦しみながらこの1週間、自分自身の行動と責任を見つめ直しています」
前橋市 小渕一明市議 「今回も少し涙ぐんでいたかな。でも淡々と答えていた」
前橋市 富田公隆議長 「表情は前回の説明会よりもかなりまた一段と厳しい表情、一つひとつ丁寧に受け答えをされて」
改めて市長が問われたのは既婚の男性職員との男女関係について。仕事の相談に乗ってもらっていただけで関係はないとしていました。
市議の質問 「男性と女性がラブホテルで相談というのは客観的には完全にアウトでは?」 前橋市 小川晶市長 「私の行動が皆さんに疑念や誤解を与えてしまっているのは、その通り」 市議の質問 「今回の騒動で責任があるとしたら、市長と特定の職員との責任の割合は?」 前橋市 小川晶市長 「私がすべて悪いと思っています」 市議の質問 「では10:0ということ?」 前橋市 小川晶市長 「私としてはそのように考えています。すべては私の責任だというふうに思っております」
説明会では、市長の進退を問う声が上がりました。
前橋市 小川晶市長 「市民から負託を受けて進めなければいけない政策・公約を実現しなければいけないという職責を感じている一方で、今回の件での責任の取り方についても市民の声を聞きながら考える必要があると思いますので、今の段階で結論は出せない状況です」
では、いつ結論は出るのでしょうか。
前橋市 小渕一明市議 「一番インパクトがあったのは、今回は続投一辺倒ではなく考える時間を頂きたいという話。特に質問が飛んだのは『その考える時間はどのくらいなのか?』」
前橋市 中里武市議 「(Q.(進退の説明)納得できる?)納得できないでしょ。進退をはっきり表明しなくてはいけないと皆、思っている」
前橋市 小川晶市長 「市民の皆さんから直接厳しい声もすべて受け止めて、そのうえで判断をしたいと思っている」
職員 「以上を持ちまして会見を終了します。ご協力ありがとうございます」
問題が発覚してから市には5000件以上の苦情や問い合わせが殺到。専用の窓口も設けられ、12人の職員が対応に追われているといいます。