自民党の高市新総裁は国民民主党へのあいさつ回りのなかで、すでに与党と国民民主の3党で合意している「年収の壁の引き上げ」などについて引き継ぐ考えを示しました。

国民民主党 玉木代表 「3党合意、極めて重要ですので、国民のためにも速やかに実施をしてほしいと。一言『御意』という言葉がありましたので、前向きにやってくれるんだろうと」

 自民、公明、国民民主の3党は2024年12月にガソリンの暫定税率の廃止と「年収の壁」について「178万円を目指して2025年から引き上げる」ことなどで合意しています。

 ガソリンの暫定税率廃止を巡っては、財源の確保策についても意見を交わしたということです。

 一方で、玉木代表は連立入りについての協議の呼び掛けは「特になかった」と述べました。

立憲民主党 野田代表 「高市総裁からは『傷ものが1人』という表現で萩生田さんを紹介をされてましたね。そのうえで全部一人ひとり自分で選んだと。私の方からは石破執行部と協議をしている、これを引き続き高市さんの体制でも引き継いでもらえるんですねという確認をさせていただきました」

 高市新執行部は立憲へのあいさつ回りでもすでに石破体制で協議を始めていた給付付き税額控除や政治改革の議論について引き継ぐ考えを示しました。

日本維新の会 藤田共同代表 「教育の無償化それから社会保障、直近どうしても動かしてほしいということだけ、すでにお約束いただいているところを確認した」

 維新とも社会保障改革などこれまでの協議を継続していくことを確認しました。

 また、高市新総裁は自民党内で首都機能のバックアップについて議論してきた経緯を紹介し、維新側は掲げている「副首都構想」について意見交換したいと要請しました。

参政党 神谷代表 「政策が近いものに関しては協力はできると思いますと、国益にかなうようなものに関しては賛成しますと。連立に関しては全く検討もしていない」

 参政党とのあいさつ回りでは有村総務会長から「皇位継承問題」などでの協力を呼び掛ける言葉があったということです。