宮城県警は、2023年に南三陸町で見つかった身元不明遺体が、東日本大震災で行方不明になっていた岩手県山田町の当時6歳の女の子と判明したと発表しました。
警察によりますと、2023年2月に南三陸町志津川の建設会社事務所で、気仙沼市の大谷海岸付近の道路などを清掃した収集物から下あごの骨の一部が見つかりました。
警察が歯牙鑑定やDNA型鑑定などを行ったところ、遺体は岩手県山田町の山根捺星さん(当時6歳)であることが判明しました。
山根さんは家族と自宅にいたところ、津波に巻き込まれ行方不明になっていたということです。
警察では、今後、両親に遺体を引き渡すことにしています。
両親は、「ボランティアで清掃していただいた方、清掃した収集物を分別して発見してくださった方、あきらめずに調査していただいた警察の方には感謝しています。あきらめていたところに連絡をいただき驚きましたが、大変うれしい気持ちです」とコメントしています。