11日から始まった3連休、心配なのが台風です。13日(月)にかけて本州の南を進み、台風から離れた地域でも大雨の恐れが…。(10月11日OA「サタデーステーション」)

■ロウソクを頼りに…

再び台風が近づいている東京・八丈島では11日、早くも激しい雨が降りました。台風に備え、島内にあるスーパーでは…

スーパーに買い物に来た島民 「ロウソクがなくなってしまったので。ロウソクと乾電池…」

女性の家は、台風22号の影響で停電と断水が続き、家の中は真っ暗。ロウソクの火を頼りに生活をしているといいます。

台風23号は、本州の南の海上を東へ進み、13日(月)には伊豆諸島を再び直撃する恐れがあります。

八丈島では9日、台風22号が直撃したばかりです。このときはわずか2日で489ミリの猛烈な雨が降り、観測史上1位の記録的な大雨となりました。最大瞬間風速も54メートルを超え、島内では土砂崩れも相次ぎ、避難所にまで土砂が押し寄せ、泥だらけになる人も…。復旧作業は進められていますが人口およそ6700人の八丈島では停電が3000軒を超え(11日正午時点)、携帯電話の通信障害も発生しています。また、水道管が損傷したため、島内のほとんどの地域で今も断水が続いています。

■無料で炊き出しも

断水が続く中、無料で炊き出しをしている人たちがいました。そば屋を営む米田さんを中心に、カレーやお好み焼きなど温かい食べ物を無料で提供していました。11日だけで600食以上の炊き出しを準備しました。

無料で炊き出しを行う 米田将稀さん 「島民全員分くらいは配れるようには、頑張ってはいるんですけど」

苦労しているのは、料理に使う水の確保です。

無料で炊き出しを行う 米田将稀さん 「(水を)ためておいて…」

こちらは八丈島に40年住む、服部さん。避難所に身を寄せていると…

八丈島在住40年 服部克彦さん 「避難された方々は、お風呂もまだ入っていない状況。高齢者の方なので、泥だらけで(泥が)ポロポロね、毛布1枚で過ごしましたけど。海水浴場の水シャワーは出るんですけど、それを浴びちゃうとやっぱり風邪を引くので…」

再び八丈島を直撃する恐れがある台風23号の特徴は。

テレビ朝日ウェザーセンター 久能木百香予報士 「予想される最大瞬間風速は45メートルとトラックが横転するほどの風にも警戒が必要です。すでに10月ひと月分を超える雨量となっているところに再び記録的な大雨となるため、災害の危険度が急激に高まることも考えられそうです」

3連休は、台風から離れた本州でも…

テレビ朝日ウェザーセンター 久能木百香予報士 「本州付近に秋雨前線が停滞していて、特に北陸や東北南部では局地的に大雨となる恐れもあります」

■“行楽シーズン”紅葉見ごろも…

13日の東京は日中でも20℃に届かず、11月並みと肌寒い1日でした。この天気を憂いているところがありました。サタデーステーションが向かったのは、長野県白馬村のすぐ隣にある小谷村。

報告・四宮謙太郎ディレクター(11日 長野・小谷村) 「こちらチケット売り場の前、早くも列ができていますね」

彼らに付いていくと、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎますが…。到着したのは、標高1900メートルにある栂池自然園。この3連休が紅葉の見ごろですが、あいにくの天気。葉が綺麗に色づいているところもありますが、深い霧でハッキリ見えないところも…

姪と紅葉を見に来た観光客 「姪っ子に白馬の紅葉を見てもらいたくて。天気が残念でしたね…」

中には、こんな人も…

愛知からの観光客 「霧がかかっていて紅葉とマッチしていて、すごく幻想的な景色が広がっていますね。この景色を狙って来たので」

晴れているときは、遊歩道を歩きながら、絶景の紅葉が楽しめます。

栂池ビジターセンター 猪俣崇志センター長 「(葉の色づき方は)ここ10年の中で1番ベストですね。紅葉は一番今がピークなので、(雨は)ちょっと残念というのが本音です」