仙台空港で航空機同士の衝突事故を想定した訓練が行われ、関係者たちが消火、救助、搬送までの一連の流れを確認しました。

 訓練は仙台空港が2年に1度行っていて、国土交通省や警察、消防、自衛隊など83の機関から350人が参加しました。

 2024年1月、羽田空港では旅客機と海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突し、5人が犠牲となる事故が発生しました。

 事故の教訓を活かすため、今回の訓練では初めて航空機同士の衝突事故を想定しました。

 新田智紀記者「今回の訓練は、バスを航空機に見立てた形で行われています。現在、炎上した航空機を消火する作業が行われています」

 訓練は、着陸後の機体と出発に向け地上を走行していた機体が衝突し、いずれの機体も爆発、炎上し死者が3人、負傷者が40人出た想定で行われました。

 参加者たちは初めに消火活動を行い、負傷者の迅速な救助を行う態勢を確認していました。

 続いて負傷者のけがの程度を医師が判断し搬送の優先順位を決めるトリアージの訓練も実施されました。

 仙台国際空港前田基社長「皆様が日々安心して安全に空港をご利用いただき、航空機を利用して様々な目的地に出発、到着されるといった環境をいかに平素から整えておくのかということが、私どもに課された本質的な大きな命題である」

 仙台空港では訓練を繰り返すことで乗員、乗客の安全を守っていきたいとしています。