クマによる被害が相次ぐなか、政府は関係閣僚会議を初めて開催し、木原官房長官は11月の中旬までに「クマ被害対策施策パッケージ」を取りまとめるよう関係閣僚に指示しました。
木原官房長官 「多くの地域でクマが人里に侵入し、人身被害が増大し、さらには多様化・広域化しています。国民の安全・安心を脅かす深刻な事態です」
木原長官は市街地でも自治体の判断で銃器を使用できる「緊急銃猟」制度を強化し、警察官や狩猟免許を持つ公務員が協力して迅速に駆除できるように対応するよう指示しました。
そのうえで、クマの出没に関する地方自治体からの情報に十分、注意することやクマと遭遇した際には落ち着いて距離を取ることなど命を守る行動をとるよう呼び掛けました。
また、石原環境大臣は当面の対応として補正予算を活用した「ガバメントハンター」の確保などを指示したと明らかにしたうえで、必要な対策は経済対策に盛り込む考えを示しました。
防衛省は秋田県からの支援要請を受け連絡員を派遣していて、小泉防衛大臣は今月30日午前、秋田駐屯地で秋田県庁や猟友会らとともに箱わなの運搬などに関する訓練を実施したと明らかにしました。
そのうえで「安全と安心を取り戻すべく対処して参りたい」と強調しました。