韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領がアメリカのトランプ大統領に金の王冠を贈ったことについて、アメリカメディアでは「ノー・キングス」運動に反すると揶揄(やゆ)する声が上がっています。

 アメリカのニュースサイトアクシオスは、トランプ大統領への王冠贈呈について「全米で700万人が参加した『ノー・キングス』抗議運動と同じ月に韓国は君主の象徴を贈り物にした」と批判的に伝えました。

 ニューヨークタイムズは「深夜番組がトランプ大統領に王冠を与えた韓国を非難」の見出しで、アメリカの人気番組の司会者らのコメントを報じました。

 風刺ニュース番組「ザ・デイリー・ショー」のデシー・リディック氏は「トランプ大統領を王様扱いしないようにこちらでは一生懸命やっているのに」と述べ、韓国でのトランプ大統領の歓迎会を「イエス・キング集会」だと揶揄しました。

 また、チャーリー・カーク氏の殺害を巡る発言で番組が一時放送中止となったジミー・キンメル氏は「まるで子どもにポケモンカードをあげて行儀良くさせているようなものだ」と表現したうえで「トランプ氏は韓国なら王様でいられるかもしれない」と皮肉交じりに述べました。

 アメリカでは18日、トランプ大統領の強硬な姿勢に反対して「ノー・キングス=王様はいらない」とする大規模なデモが2500カ所以上で行われていました。