南極の氷が将来、連鎖的にとける可能性が高いことが国立極地研究所などの研究で分かりました。
国立極地研究所などのグループは南極沿岸の海底堆積物などを分析し、氷がいつ、どのようにとけていたかのメカニズムを調べました。
その結果、およそ9000年前、海に突き出した棚氷に暖かい海水が流れ込み崩壊したことで、大規模な氷の融解が起きたことが分かったということです。
国立極地研究所 菅沼悠介教授
「他の場所でとけた水が海に広がると、その他の場所でまたとけてということが連鎖的に起きる可能性があります。どこかでスイッチが入ると、もう止まらない。不可逆的な連鎖的な融解が始まる可能性がある」