khb東日本放送が28年にわたって取り組んできた「旧優生保護法強制不妊手術をめぐる一連の報道」が、日本民間放送連盟賞の特別表彰部門「放送と公共性」で最優秀を受賞しました。

 khbは、旧優生保護法による被害の実態や残された課題を28年にわたってニュースやドキュメンタリー番組で伝えてきました。 7日、2025年日本民間放送連盟賞の表彰式が名古屋市で行われ、khbの旧優生保護法をめぐる一連の報道が特別表彰部門「放送と公共性」で最優秀を受賞しました。

 法成立に至る経緯とその裏にある差別・偏見を浮き彫りにし、国の責任を追及している。被害者が奪われた人生を取り戻すために闘う姿を記録するとともに、その歳月の重みと理不尽さを伝えることで、旧優生保護法がもたらした罪への認識を深めている。地道に取材を継続し、報道の力で社会を前に進めたことが、メディアの公共的役割を真に果たした取り組みとして高く評価されました。

 高橋直希記者「報道をきっかけに多くの被害者の方が名乗りを上げ、支援の輪が広がっていきました。報道の力で少しずつ社会の理解が広まっていったのではないでしょうか。これからも声なき声に耳を傾ける、そういった報道姿勢を貫いてまいります」

 khbが日本民間放送連盟賞で「最優秀」を受賞するのは初めてです。