震災後に整備され現在は高齢化が進んでいる災害公営住宅で高齢者に前向きになってもらおうと、宮城県山元町を訪れた三重県の大学生が外出を呼び掛けました。

 山元町の町営桜塚住宅を訪れたのは、三重県の皇学館大学に通う学生3人です。

 地区の自治会などが企画した今回の取り組みは、皇學館大学の教員が町の復興支援に長年携わっている縁で学生の協力が実現しました。

 災害公営住宅として整備された桜塚地区は、被災者の高齢化や一般入居者の増加に伴い住民同士の付き合いが薄くなっているといいます。

 学生たちは、地区の催しへの参加が少ない1人暮らしの高齢者宅を訪問し、三重県のお菓子を手渡しながらお茶会への参加を呼び掛けました。

 高齢者「ありがたいですよ。本当にこういう機会っていうのは少ないので、若い方がわざわざ来てこういうことをやってくれるということ自体も」

 学生「やっぱり出て来ない方に対してどういうアプローチをすれば出てくるかなと考えながら参加させていただきました」

 桜塚自治会は今後も取り組みを続け、顔の見える関係づくりにつなげたい考えです。