11月は過労死等防止啓発月間です。過労死の課題や防止対策について考えるシンポジウムが青葉区で開催されました。
せんだいメディアテークで18日に開催されたシンポジウムでは、宮城過労死を考える家族の会の代表、大泉淳子さんが講師を務めました。
大泉さんは2008年、中学校で教師をしていた夫を過労死で亡くしました。講演では、夫を亡くした無念を語りました。
宮城過労死を考える家族の会大泉淳子代表「授業中に乱入してきた別クラスの生徒をなだめて廊下に出て指導した後に、3階の廊下の窓から飛び降りてしまいました。極度の疲労とストレスが重なりうつ病を発病し、自死に至りました。時折夫のことを思い涙がボロボロこぼれます。今でも夫を救えなかったことは悔やまれてなりません」
シンポジウムではこのほか、教育現場での長時間勤務や心の健康を保つための睡眠やオフの過ごし方などについても講演が行われました。
宮城過労死を考える家族の会大泉淳子代表「教師っていうのは聖職という部分で、弱音を吐くと指導不足だと見られがちだとおっしゃってましたけど。命より大事なものは無い、仕事より命の方が大事ですので、そこを無理をしないでやってほしい」