元「TOKIO」の国分太一さんが都内で会見し、一連の問題について謝罪しました。

 国分太一さんは、過去にコンプライアンス上の問題が複数確認されたとして、6月に日本テレビの番組「ザ!鉄腕!DASH!!」を降板し、その後、無期限で活動を休止しています。

 一方、国分さんの代理人弁護士は、国分さんの番組の降板を決めた日本テレビの対応について「瑕疵(かし)がある」として、先月、日弁連に人権救済を申し立てていました。

 これについて、国分さんが26日午後2時から都内で会見し、冒頭に「自らが取った行動により、傷つけてしまった当事者の方に遅くなりましたが、また直接ではなくこのような形になり、大変恐縮ですが心からおわびの気持ちをお伝えさせてください。本当に申し訳ございませんでした」と話しました。

 番組降板を告げられてから26日までの5カ月間について、「本当に申し訳ない気持ちとともに、何よりも自分自身に対して情けなく悔しい思いで毎日過ごしていた。このような事態に至った原因は自分自身に置かれている状況や立場への自覚が足りなかったと痛感した」としました。

 また「お世話になってきた日本テレビと対立する気持ちはない」とした一方、「どの行動がコンプライアンス違反か答え合わせできない」と訴えました。

 一連の問題を受けて外部の専門家による研修を複数回受けたことを明らかにして、「改めて分かったことは私の人生のほとんどはTOKIOだった。今でも折りに触れ声をかけてくれる城島、松岡の2人には感謝しかない」と話しました。

 今後については「身の振り方ついては考えていません」としています。

 質疑の中では、降板を告げられた経緯についても言及がありました。

 国分さんによりますと、日本テレビの制作局長と番組のプロデューサーが新しく代わるので挨拶したいとのことで日本テレビに行ったところ、少しの会話の後に「コンプライアンスについて2~3伺いたいと言われ、コンプライアンス局と弁護士が現れ、突然の聞き取りが始まった」と話しました。

 その時について「かなり動揺し緊張して何が始まるんだろうっていうそんな気持ちで聞き取りが始まりました。とても冷静ではなかったような気がしています」と述べました。

 国分さんは聞き取りの最中にスマートフォンで録音し始めましたが、弁護士に見つかり、削除を求められたということです。

 理由については「プライバシーを守るため」と説明され、その場で削除しました。この聞き取りの後に執行役員が来て、降板を告げられたということです。

 その時の心境については、「頭が真っ白になり、番組はどうなるんだろう。メンバーに大変迷惑をかけた。その場で『本当に申し訳ございませんでした』。その言葉を言うのが精一杯だった」と話しました。

 国分さんの人権救済申し立てを巡って日本テレビはこれまでに「国分氏本人もコンプライアンス違反に該当する行為を認めたうえ、降板の申入れについて了承されました」「国分氏へのヒアリングや降板までの手続き等について特に問題はないものと考えております」と強く抗議するコメントを出しています。