台湾の頼清徳総統は統一に向けて圧力を強める中国から台湾を守るためとして、今後8年間で防衛費などに6兆2500億円を投入する考えを表明しました。
頼総統は26日の会見で、中国政府が武力などで台湾統一を迫る動きを強めていると批判し、「台湾は中国の一部」とする主張には断固反対すると強調しました。
そのうえで「前例のない厳しい情勢に対応する」ために2030年までに防衛費をGDP(国内総生産)の5%に引き上げるほか、2033年までの8年間で合わせて1兆2500億台湾ドル(約6兆2500億円)の特別予算を組む計画を説明しました。
最先端の防空システムなどによる「台湾の盾」を構築するとしています。
頼総統は会見で「歴史が証明するように、侵略に妥協すれば終わりのない戦禍と奴隷化を招くだけだ」として、厳しい口調で中国を批判しています。