高齢者や介護への理解を深めてもらおうと、仙台市青葉区の小学校でお年寄り体験をする出前授業が行われました。

 仙台市と介護関係の団体が共同で毎年行っている出前授業には、南吉成小学校の5年生約100人が参加しました。

 児童が2人1組となり、1人がお年寄り役もう1人が介助役となって車いすを操作しました。 お年寄り役は自力で歩くことが難しい要介護者の感覚を体験したほか、介助役も声掛けなどの配慮が大切なことを学んでいました。

 児童たちは、狭くなった視野を再現する眼鏡や重さ1.5キロほどの重りを手足に身に着け、体の自由が効きにくくなった状態を体験しました。

 児童「少しの段差でも、すごい怖かったりすることを初めて知りました。荷物を持ってあげたりして普段からできることをやってあげたいと思います」「すごく大変な思いをしているので、少しでもおじいちゃんおばあちゃんとか助けてあげたいなって思いました」

 出前授業では、認知症や介護についての講話も行われました。市や介護団体は今後も、こうした活動を続けていくということです。