5月の仙台・青葉まつりで30年ぶりに新しく登場した五穀豊穣山鉾は、白木のまま披露されていましたが、10日に絵付けが行われました。
杜の都の初夏の風物詩、仙台・青葉まつり最大の見どころ時代絵巻巡行では、華やかな12基の山鉾が仙台市中心部を巡りました。
中でも注目されたのは、30年ぶりに新しく制作されたアイリスオーヤマの五穀豊穣山鉾です。
制作には2年ほどかかることから、5月は色の着いていない白木のまま巡行し、話題となりました。
大友葵記者「5月は白木だった山鉾ですが、鮮やかな朱色で彩られています」
仙台市の山鉾を保管する倉庫で、車輪や舞台など山鉾のパーツに色を塗る作業が行われていました。
色を塗って乾かして研磨する作業は光沢が出るまで何度も繰り返し、特に朱色の部分は鮮やかな色味が出るように10回以上色を塗り重ねるということです。
塗装は年内までに終え、米俵などの飾りを取り付けて2026年の春には豊作への祈りや東北の稲作への感謝を表現した山鉾が完成する予定です。
アイリスオーヤマ渉外室佐藤英明マネージャー「白木のいい匂いを皆さん感じていただいて、このままでもいいんじゃないのという声もいただいたが。地元の誇れる物として後世に残せるということで、完成に向けて我々も待ち遠しく思っている」
完成した山鉾は2026年5月の仙台・青葉まつりで披露されます。