警戒感は高いというなか、そもそも高市総理大臣はなぜ、このタイミングで解散に踏み切るのでしょうか。

■解散なぜ今?高市総理“思惑”は

 総理の長い沈黙に終止符が打たれたのは14日夜でした。

高市総理大臣 「(Q.解散は通常国会冒頭の23日か?)さきほど、鈴木幹事長や日本維新の会の代表の方々がお答えした通りでございます。お疲れ様です」

 ついに明かされた解散総選挙の意向。

日本維新の会 藤田共同代表 「26年ぶりに連立の組み替えが起こり、維新の会と自民党の連立政権が誕生した、まさにこの新しい連立の枠組みの信を問う。改めて、それを正々堂々と国民に問うというのは大きな大義であろうということで、心合わせをした次第であります」

 政府や自民党の中で軸となっているのは来月8日の投開票で、今月27日が公示。23日に召集される通常国会の冒頭で解散されることになりそうですが…。

60代男性 「盤石になれるならいい、駄目なら駄目だし。中ぶらりが良くない」 「(Q.早めがいい?)白黒はっきり付けた方がいいのでは」

 街では解散に対して理解を示す人がいる一方で…。

70代男性 「何のための解散かよく分からない。本当のことは言えないのかもしれないが。全く解散の意味が理解できない」 「(Q.タイミングについて?)このタイミングでやることじゃない。これだけ物価が高騰しているなかで」

 「なぜ今、解散なの?」という疑問も。ジャーナリストの後藤氏に聞きます。

ジャーナリスト 後藤謙次さん 「高市解散ではあるが、実態は(支持率が)高いうち解散。(支持率が)高いうちにやろうというのが今回のすべてだと思います」

 後藤氏は中国がレアアースなどを含む軍民両用品の日本への輸出規制強化を表明したことが解散を決めた最大のきっかけだと指摘します。

ジャーナリスト 後藤謙次さん 「レアアースは日本の産業を支える大きな要素ですから、経済界からそろそろ何とかしろという声が上がり始めている。でも、手の打ちようがないので、その前に選挙をやって、とにかく国内的には圧倒的に支持を受けていることを中国、習近平氏に見せるということが必要」

 ところで、このニュース。街では「そもそも」の疑問も尽きません。

30代女性 「シンプルに解散することによって何が起こるのか。解散することで何が起こるのか説明を教えてもらったら、そうなんだ!と思うかもしれない」

 「解散」とは言うけれど、そもそも解散はなぜするのか…。選挙に詳しい専門家に聞きます。

拓殖大学 河村和徳教授 「学説だが憲法の条文を理由に解散ができると解釈している」

 天皇の国事行為について定めた「憲法7条」では「天皇は内閣の助言と承認により、国民のために衆議院を解散する」と定められています。

 「国民のため」の解散ですが、本来の目的は2つに分けられるそう。

拓殖大学 河村和徳教授 「1つは国会と内閣の間で非常に対立が深まって、国民の信を問いましょうと。国会側から内閣不信任案が出て受けて立つと衆議院を解散して国民どう思っているのかを確認。もう一つは政策遂行を楽にしたいから多数派を増やし、楽にしたいから解散をするやり方」

 街からは解散のタイミングについての疑問も…。

70代女性 「(Q.通常国会の冒頭で解散するっていう話…?)冒頭っていうのはどういうこと?冒頭ってどの冒頭?全然、分からない」

 今回、解散は通常国会が始まる日の「冒頭」で正式に表明される見込みです。これは一体、何を意味するのでしょうか。

拓殖大学 河村和徳教授 「冒頭解散って基本的に論戦やりませんと、もう解散ですとやってしまうってことですね。普通だったら論戦をして、色んな情報があって有権者は投票の元にするわけですけれども、そこの情報を遮断して選挙やるってことですよね」

 高市総理は解散の大義をどう説明するのでしょうか。19日に会見が開かれる予定です。

ジャーナリスト 後藤謙次さん 「(総理には)“維新と組んでいれば過半数は超えてくるだろう”という読みがあったと思う。“安定多数”244議席(維新含む)獲得を総理は目標に置いているのでは」