宮城県が進める仙台医療圏の病院再編で、仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合して名取市に整備する新病院の基本計画が公表されました。ハイリスクな出産に対応する機能と、がん診療の連携拠点としての機能を持ちます。

 病院再編構想では、仙台赤十字病院と名取市の県立がんセンターを統合し名取市に新病院を整備することにしています。

 統合する両病院と県の代表者が、21日に基本計画を公表しました。

 新病院は7階建てで延床面積は約3万1000平方メートル、病床数は400床となります。

 診療科は法令で公に掲げることが認められる35科のほか、総合診療科、ゲノム診療科、臨床遺伝科の3科を独自に設ける予定です。

 ハイリスクな出産に対応する機能とがん診療の連携拠点としての機能をそれぞれの病院から引き継ぎ、災害時には拠点病院の役割も担います。

 県南部では救急搬送に対応できる病院が少ないため、県は統合により大きな病院が集中している仙台市との地域間格差の是正を図ります。

 仙台赤十字病院八重樫伸生院長「県南に特に名取には大きな総合病院が無かった所に新しく総合病院をつくるということが、大きな県の政策でもあると思いますし、お互いの弱点のようなところを補える病院ができるということじゃないかなと思いますね」

 一方、1年余り前の基本構想では約300億円としていた総事業費は、物価高騰などの影響で486億円に膨らみました。このうち、約8割の378億円を国や県からの補助金で賄います。

 新病院は、2030年度の開院を目指すとしています。