天皇ご一家は7日、福島第一原発がある大熊町を初めて訪れ、原発事故の被災者と言葉を交わされました。

■震災後初 原発ある大熊町へ

 福島訪問2日目、富岡町の復興のシンボル「夜の森の桜」。この桜のトンネルを御一家を乗せた車が走ります。

 ここは原発事故直後、人の姿が消え、防護服がないと入れませんでした。今は人々が戻り、桜は満開です。

 出迎えた園児たちの可愛い声に、ご一家は何度も振り返っては手を振られていました。

 ご一家は現在も一部が帰還困難区域となっている富岡町、そして午後には大熊町と浪江町を視察されました。

■天皇ご一家 事故被災者と懇談

 大熊町では学校を訪れたご一家。

 事故当時、福島第一原発で警備員をしていた男性との懇談では…。

雅子さま 「その時はどう思われたんですか?」 当時 原発警備員 土屋繁男さん(77) 「日に日に状況が悪くなった時の気持ちは言葉では表せないほど」 天皇陛下 「大変な状況でしたね」

 優しくお声掛けする陛下。被災者と話す機会を大事にされていて、「今回の訪問は愛子にとっても貴重な機会になることと思います」としています。

愛子さま 「1号機からは、どれくらいの距離ですか?」 当時 原発警備員 土屋繁男さん 「500メートルくらいだと思います」 愛子さま 「ご自宅の方も大変でいらっしゃった?」

 愛子さまをよく知る関係者は、愛子さまは限られた時間であっても少しでも言葉を交わし、一つひとつのご縁や出会いを大切にされていると話します。

 そして、この話題になると…。

愛子さま 「犬、飼ってらっしゃる?」 当時 原発警備員 土屋繁男さん 「柴犬の雄で、今年で15歳になります」 愛子さま 「15歳で…元気なんですか?」

 犬の話で盛り上がり、話は尽きません。

当時 原発警備員 土屋繁男さん 「可愛いものですね、我がままですけどね」 愛子さま 「頑固だったり…」

ご一家と懇談した土屋繁男さん 「はからずも我が家で柴犬を飼っていて、去年まで柴犬を飼われていたと…その話もされました。実際に復興途中の大熊町に来られて、お目に掛かれたことは本当にありがたく思っています」

 2日間の日程を終えたご一家。夜には皇居に戻られます。