20日に発生した三陸沖の地震で、北海道・三陸後発地震注意情報が発表されましたが、日本三景松島では旅館や遊覧船にそれぞれ100件以上のキャンセルが出るなど影響が出始めています。
松島観光協会志賀寧会長「痛手ですね。コロナが終わってようやく上がってきた中で、また出ばなをくじかれる感じで、地震津波があると痛手になりますね」
20日夕方に発生した三陸沖を震源とするM7.7の地震を受けて、気象庁は北海道・
三陸沖後発地震注意情報を発表し、同規模の地震に備えるよう呼び掛けています。
松島でも地震の影響は出始めていて、宿泊施設のキャンセルや遊覧船の団体客のキャンセルが約100件ほどと、ゴールデンウィークを前に頭を悩ませています。
松島観光協会志賀会長「地震だけは私どもが止められないから起きないで欲しいっていうだけですよね。起きてしまえばあとはお客さんの安全をまず第一に考えて避難誘導をきちんとやる」
観光客「少し怖さはあったが、ニュースとかを良くチェックして情報は取りながら来ました」
観光協会では、地震発生に備えて高台への避難経路の確認や誘導方法などを徹底させているということです。
宮城県の観光業界には、地震に加えてイラン情勢悪化による原油高も影響を及ぼしています。
仙台市宮城野区にあるホテルの社長で、ホテルや旅館でつくる組合の組合長でもある梅原敏さんです。
仙台市のホテルは地震後もゴールデンウィークの予約は好調ということですが、原油高が直撃しています。特にボイラーに使う重油への影響が特に大きいということです。
温泉やお湯を沸かすために不可欠ですが、値上がりが経営を圧迫しています。
丘のホテル梅原敏社長「我々の自助努力ではどうしようもないと、宿泊費が増えていってしまっていることで、心苦しくはあるんですが」
原油高騰の影響は、温泉地で知られる松島海岸の旅館でも歯止めが掛からない状況が続いています。
小松館好風亭小松篤司社長「原油が高騰していて、ボイラーを使って温泉を沸かしているので非常に影響が多い」
松島湾を一望できる小松館好風亭では、25日から始まるゴールデンウィークを前に原油の高騰が重くのしかかっています。
電気と併用しながら、大浴場の温泉を沸かす際に重油を使っています。
重油の値上がりに加えて、取引先からの調達も難しい状態が続いています。
このほか調理には欠かせないラップやゴム製の手袋や、料理を温める固形燃料など石油製品の値上がりに歯止めが掛からない状態です。
厨房で使う石油製品は前年同時期に比べて2割ほど価格が上がりしましたが、他の部分で切り詰めて宿泊料は据え置きのままだということです。
小松館好風亭小松社長「平和な時が一番お客様がいてくれますので、世界の情勢が不安になってくると、お客様の動きも悪くなってしまう。そのあたりが非常に心配なところ」
20日の地震が追い打ちを掛けました。予約のキャンセルが相次ぎ、4月だけでも30件70人分に上るということです。観光地の苦境が続いています。