富士山のふもとにある茶園に、いま多くの外国人が詰めかけています。現地を取材すると、課題も見えてきました。(5月2日OA「サタデーステーション」)

■プロポーズの場所に選ぶ訪日客も

報告・矢谷一樹ディレクター(静岡・富士市) 「茶畑や富士山が見えてきました。多くの観光客の方でにぎわっています」

2日、茶摘みの最盛期・八十八夜を迎えた観光茶園「大淵笹場」。雄大な富士山の麓に、新緑の茶畑が広がります。

ドイツからの観光客 「(Q.彼女はフィアンセ?)たった今、婚約者になったばかりです。実は、この場所で婚約したんです」

一生に一度の舞台に選ばれるほどの絶景です。

ドイツからの観光客 「緑で包まれ、木の配置が絶妙です。まるで映画のようです」

フランスからの観光客 夫「ネットで検索するとすぐに出てきました」 妻「インスタグラムです」

定番の富士山に世界的な抹茶ブームも追い風となり、ここ数年で外国人観光客が急増しています。

■目立つマナー違反 協力金呼びかけ開始

一方で問題となっているのが…。

報告・手塚慶二朗ディレクター 「あちらの観光客の方、茶畑の中に入って写真を撮っています」

観光客殺到により生じる観光公害、オーバーツーリズムです。

茶畑に立ち入った外国人観光客 「(Q.立ち入り禁止のルールを知っていた?)知らなかったです。ごめんなさい」

大淵二丁目ささば景観保存会・藤田好廣代表 「写真映えで、あそこがいいねって入って、足元確認しないで入って、つまずいてよろけて倒れるとかね」

茶葉を傷つけるおそれもあるため、茶畑内への立ち入りを禁止しています。さらに。

報告・矢谷一樹ディレクター 「ハングル文字の落書きがあります。ここに2026年4月14日と書いてあります」

石を使って書いたのでしょうか。敷地内にある壁には、茶園を訪れたことの記録が残されていました。

大淵二丁目ささば景観保存会・藤田好廣代表 「自分のここへ来たっていう証跡を残すためかどうか分からないですけど、これも結構、消すのに労力いりますからね」

保存会は、多言語での注意喚起や定期的な見回りも行っていますが、ルールの周知に苦労しています。また、こうした対策のため、4月から一部の観光客に対して協力金を呼びかけています。

大淵二丁目ささば景観保存会・藤田好廣代表 「他人様に迷惑をかける行為、こういったところだけは許せないので。彼らも旅行者だから。悪い人ばかりじゃないので。そういうことも踏まえて、私らはおもてなしの精神は忘れずに皆さんに(協力金を)お願いしています」