夏を前に蚊が媒介する感染症の対策に役立てようと、仙台市が蚊の生息調査を始めました。
2014年に国内でデング熱が確認されたことをきっかけに仙台市がはじめた調査は人間の汗やにおい、二酸化炭素に寄ってくる蚊の習性を利用し調査員が8分間立ち続けて寄ってきた蚊を捕獲しました。
仙台市感染症対策課鈴木花津課長「デング熱やジカウイルスの原因となるウイルスですけども、ヒトスジシマカのみを媒介してのみ感染します。季節的な推移の把握が、蚊の媒介感染症対策には有効でございます」
調査は仙台市の勾当台公園や台原森林公園、榴岡公園など6カ所で行われましたが、蚊は確認されませんでした。
仙台市感染症対策課鈴木花津課長「やぶなどの蚊のいそうな場所に行くときには、肌を露出せず虫よけスプレーを使用するなどしていただければと思います」
調査は11月までに7回する予定です。結果は仙台市のホームページに掲載されます。
厄介者の蚊は夏に増えるイメージがありますが、この時期から注意が必要です。
害虫防除技術研究所白井良和所長「25℃から30℃位が蚊にとっては適温で、6月と9月が多いのではないかと考えています」
蚊の生態と対策を30年以上研究する白井良和さんの実験です。
24℃の箱と35℃の箱にそれぞれ蚊を10匹放し、手を入れると。
害虫防除技術研究所白井良和所長「暑い方の蚊には全く刺されずに、涼しい方の箱では10匹中3匹に刺されたということになります」
宮城県では今後25℃を超える夏日が増える予想で、25℃から30℃で活発化する蚊の動きが懸念されます。
更に近年は、平均気温の上昇で蚊の活動時期が4月から11月までと長期化しています。
害虫防除技術研究所白井良和所長「蚊は人間の体温や温度、二酸化炭素、汗などの水分、この3つの大きな要素に引き寄せられます」
体温が高い人や汗をかきやすい人ほど、蚊に狙われやすいということです。服装にも注意が必要です。
害虫防除技術研究所白井良和所長「肌に密着した服だと針が肌まで届いてしまうので、大きめの肌と服の間に空間があるような服を着ておく」
色の違いにも反応するとされる蚊は黒やグレーなど濃い色を好むので、明るい色の服を選ぶことがおすすめだということです。
蚊は感染症のリスクもあります。蚊が媒介する主な感染症のうちマラリアの年間死者数は全世界で約62万人、デング熱は3000人以上です。
蚊は世界で最も多くの人間を殺している生き物とも呼ばれていて、海外旅行を控えている人は特に注意が必要です。