宮城県石巻市で2025年6月、町内会が小分けして配布した殺虫剤を、高齢男性が誤って飲み死亡していたことが分かりました。
石巻市によりますと2025年6月、石巻市の80代男性が自宅で死亡し、警察が男性の血液を調べたところ殺虫剤の成分が検出されました。
部屋には、ペットボトルに入った殺虫剤が置かれていて、誤って飲んだとみられています。
2025年7月には、石巻市の別の地区で3歳の子どもがペットボトルに入った殺虫剤を誤って飲み、病院に搬送されました。
石巻市は、ハエなどを駆除するため町内会に殺虫剤を配っていて、一部の町内会では小分けして各家庭に配っていたということです。
「欲しい人は班長に言って、小分けしてもらっていた。瓶は自分で持って行くか用意してもらうか」
誤飲を受けて石巻市は、殺虫剤の取り扱いに注意するよう町内会に周知するほか、衛生担当者が厳重に保管するなどとした誓約書の提出を求めています。
齋藤正美石巻市長「ご家族の思いを考えると本当に遺憾に思いますし、心からご冥福をお祈り申し上げます。二度と事故が起きないようにすることが自分の使命。市民の皆さんと一体となり取り組んでいきたい」
医薬品を小分けして配布することは薬機法に違反する可能性もあり、警察が捜査しています。
宮城県では石巻市以外の13自治体でも町内会に殺虫剤を配布していることが、khbの取材で分かりました。一部の自治体では、配布を中止するということです。
khbは宮城県の34自治体に殺虫剤や除草剤などを購入して町内会に配布しているかを聞きました。
その結果、石巻市以外の仙台市や大河原町など13の自治体が「配布している」と答えました。
女川町では、ペットボトルのラベルをはがし薬品と表記した専用のラベルを貼り配布していましたが、今回の事故を受け配布を中止しました。
東松島市では、地区の役員に配布する際に他の住民に再配布しないように注意喚起をしていたということです。
配布していると回答した自治体では、改めて注意喚起するほか配布を中止するなど対策を進めるとしています。