「ニデック」によるTOBを巡るインサイダー事件で、金融商品取引法違反の罪に問われている証券会社の元取締役が、初公判で起訴内容について「黙秘します」と述べました。

 「三田証券」の元取締役の仲本司被告(52)は知人の松木悠宣被告(44)らとともに、おととし9月から12月にかけて、「ニデック」が工作機械メーカーに対する株式公開買い付けを実施する未公表の情報をもとに、インサイダー取引をしたなどの罪に問われています。

 4日に東京地裁で開かれた初公判で起訴内容に間違いないか問われ、仲本被告は「黙秘します」と述べました。

 検察側は冒頭陳述で、「三田証券に依頼された株式公開買い付けの情報を松木被告に伝えておよそ10億円の利益を上げていた」と指摘しました。

 そのうえで、「情報の対価として利益金額の2億円ほどを報酬として支払うよう求めた」と述べました。

 弁護側は「十分な証拠開示が出ていないので、今証拠について述べることはない」と話しました。