今度は「激しく攻撃した。20倍返しだ」と語り、一方で、戦闘の再開はないとも。トランプ大統領(80)の本音を読み解きます。

■トランプ氏 日本とイラン間違える

 記念撮影の場でトランプ大統領が見せたのは不機嫌な表情でした。

 トルコの首都アンカラでの2日間の日程を終えたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議でトランプ大統領が繰り返したのは…。

トランプ大統領 「NATOには大変、失望した」

 NATOへの不満です。

トランプ大統領 「ずっと言っているが、私たちは彼らを助けているが、彼らが私たちのために動くかは定かではない」

 アメリカとイスラエルが始めたイランとの戦いに、NATOが協力しないからです。

 そして、そのイランについて話していた時です。

 トランプ大統領はアメリカ軍の空母が111回ものミサイル攻撃を受けたと話したのですが…。

トランプ大統領 「我々は111回のミサイル攻撃をジャパン・イスラム共和国から受けた」 「Islamic Republic of JAPAN(日本・イスラム共和国)」

 イスラミック・リパブリック・オブ・ジャパン。

 本来イラン・イスラム共和国と言うべきところを、口から出てきたのは日本・イスラム共和国…。

 今まさに再び緊張が高まっている相手の名前を間違えたのです。

■トランプ氏「20倍返しだ」

 アメリカ中央軍は日本時間の9日正午すぎ、新たな映像を公開しました。

米中央軍の投稿 「アメリカ軍はイランの軍事目標およそ90カ所を攻撃した。今回の攻撃は前夜に実施したイランに対する攻撃の成功に続くものである」

 アメリカ軍は7日に続き、8日もイランに対する大規模な攻撃を行いました。

トランプ大統領 「激しく攻撃した。20倍返しだ。攻撃されるたび20倍にして返す」

 ホルムズ海峡でタンカーなどが攻撃されたことに対する対抗措置だとしていますが、事態はさらにエスカレートするのでしょうか。

 アメリカとイランは先月、交渉のために60日間停戦する覚書に署名しましたが…。

トランプ大統領 「私の中ではもう終わりだ。やつらとは二度と関わりたくない。ただのクズで指導者も正気じゃない」

 今月8日、トランプ大統領は「覚書はもう終わった」と話しました。

 ただ、その後…。

トランプ大統領 「(Q.イランとの戦争が再び始まるように思われますが…?)再び始まるとは思わない。すぐに終わるだろう。向こうが船を攻撃して我々はそれ以上に相手を攻撃した。向こうが攻撃すればこちらもやる。同じやり方をするだけだ。だが再開はない。何が起きてもすぐに終わる」

 本格的な戦闘に戻ることはないとの認識を示しました。

 停戦の覚書は「もう終わり」。でも戦争の再開も「ない」。本音はどこにあるのでしょうか。

明海大学 小谷哲男教授 「一刻も早くこの問題から手を引きたい」

 ただ、大規模な攻撃に踏み切りました。

明海大学 小谷哲男教授 「イランが水面下で交渉の時に伝えてくるメッセージと表でメディアを通じて伝えてくるメッセージ。これに大きなギャップがあって、トランプ氏は『イランが信用できない』とイライラを募らせていた。今回、ホルムズ海峡でタンカーが攻撃されたことを受けてイライラが爆発した。一方『交渉団に協議を続けさせる』と言っているので、強い姿勢を示すことで交渉を有利に進めたい側面もある」