32歳の男が同意を得たうえで女性2人を殺害したなどの罪に問われた事件で、神奈川県警は横浜市の女性を自殺と判断していたことについて当時の経緯や再発防止策を明らかにしました。

 斎藤純被告は2015年と2018年に女性2人を同意を得たうえで殺害した承諾殺人の罪に問われていましたが、さいたま地裁が懲役10年の判決を言い渡しました。

 このうち、横浜市の女性について神奈川県警は当時、事件性を見抜けずに自殺と判断していたとして遺族に謝罪をしていました。

 神奈川県警は今月21日、当時の捜査の経緯や再発防止策を明らかにしました。

 当時の捜査員への聞き取り調査では、遺書があったことなどから「自殺の先入観が生まれていた」ことや薬毒検査を行ったところ、女性が服用していた睡眠薬とは異なる成分が検出されたが「成分の違いに気付くことができなかった」ことを説明しました。

 また当時、遺族が「不審な男が逃げた」と警察に伝えていた件については「周辺に防犯カメラが設置されてなく、掘り下げて調査していなかった」と発表しています。

 神奈川県警の今村剛本部長は「自殺事案とみられるものでも簡易薬毒物検査の結果などを踏まえた確認を確実に実施するともに、自殺関与罪を念頭に置いた捜査を徹底して参ります」としています。