さいたま市で後ろを走っていた車を踏切の中に閉じ込め、運転手を殺害しようとした疑いでJAF(日本自動車連盟)の職員が逮捕されました。事故の直前の様子が分かってきました。
■ドーンという音が…
前かがみになり、顔を手で覆う男。19日に逮捕された加藤研一容疑者(52)です。
東武アーバンパークラインの踏切内に、後ろを走っていた車をとどまらせて、運転していた男性を殺害しようとした疑いが持たれています。
これは事故直前、踏切から300メートルほど離れた場所にある防犯カメラの映像です。2台の車が連なって走り過ぎていきました。
前を走るのが加藤容疑者です。そこから踏切に100メートル近づいた場所では、後ろの車のブレーキランプが赤く光っているのが確認できます。この後、後ろの車に列車が衝突する事故が起きました。
電車と衝突した衝撃で、線路上には車の破片とみられるものが飛び散っています。破片は衝突した場所から数メートル離れた道路にまで飛び散っていて、衝撃の大きさを物語っています。
事故直後を目撃した人 「ドーンという音がした。近所の人がみんな、そこに集まって出ていた」
事故直後を目撃した人 「何かにぶつかったと思って、少しして見に行った。そしたら車の後ろが潰れて回転して、線路のほうを向いて止まっていた」
■殺意については否認
警察によりますと、加藤容疑者の車は踏切を渡った所で停車。後ろの車も続けて踏切内に入ったとみられます。
すると、加藤容疑者は車を降りて、後ろの運転手のもとへ。「車間距離が近い」と、文句を言ってきたといいます。
しかし、警報機が鳴ったため加藤容疑者は車へ。遮断機が下り、後ろの車の運転手も移動を始めますが、車に遮断機が引っかかってしまい、動けない状態に。車から降りて外そうとしましたが、列車が来て、車に衝突したとみられています。
踏切の緊急停止ボタンは押されませんでした。およそ240人いた列車の乗客に、けがはありませんでした。
事故直後を目撃した人 「(被害者は)自分の手荷物を持って、車のすぐそばでぼうぜんと。放心状態というか、無な感じ」
被害者と会話した人 「運転手さん(被害者)から『どうしたらいいでしょうか』と聞かれた。すぐに110番したほうがいいんじゃないかと伝えた」
捜査関係者によりますと、加藤容疑者はJAFの職員です。
取り調べに対して「あおり運転をされたから腹が立った」「注意しようと思ったら、場所がたまたま踏切内だった」という趣旨の供述をしていて、殺意については否認しているということです。
(2026年8月21日放送分より)