クマの目撃が相次ぐ中、撃退装置が効果を発揮しています。
クマが暗闇で、何かに驚いた様子で背を向けて走り去っていきました。
野生動物の天敵オオカミを模した撃退装置、モンスターウルフがクマを追い払いました。
塩月菜々瀬記者「すごい迫力です。これならクマも驚いて逃げ出してしまいそうです」
モンスターウルフは、宮城県でも導入されています。
石巻市を流れる北上川の堤防工事現場では、クマの移動経路にもなっている河川敷近くで、作業する人たちの被害を防ごうと6月から設置されています。
半径約20メートルの範囲にいるクマなどの野生動物を赤外線センサーで感知すると、LEDの目が赤く光り車の走行音や人の声など50種類以上の大きな音で威嚇します。
こちらの工事現場では、撃退装置を設置して以降クマの目撃は無いということです。
丸本組木村秀人さん「人的被害も増えていることから、現場でのクマとの遭遇に対しては、かなり敏感になっておりました。常にモンスターウルフが周囲に注意してくれているっていうことで、安心して作業ができるということは聞いております」
宮城県の工事現場にモンスターウルフが導入されるのは初めてで、工事が終了する9月末まで設置され、作業員の安全を見守ります。
東北を縦断する自然歩道みちのく潮風トレイルではクマ撃退スプレーの貸し出しが始まります。
みちのく潮風トレイルは、震災からの復興を後押ししようと環境省が整備した自然歩道で、青森県八戸市から福島県相馬市までの約1000キロを結びます。
海外の旅行者からも人気を集めていますが、このところルート沿いでクマの目撃が増えています。
7月27日には岩手県野田村で、オーストラリア人男性がクマに襲われけがをしました。
このため環境省は9月末からルート上にある案内所、トレイルセンターなどでクマ撃退スプレーを貸し出すことにしました。
12月ごろまで貸出をして、利用者のニーズや運用の課題などを検証する予定です。
環境省は、その結果を踏まえて2027年度から本格的に有料で貸し出しを始めたいとしています。