天然ゴムの価格が高騰しています。影響はこれから交換のピークを迎える自動車のタイヤにも出ています。
■冬タイヤ“8割”値上げも
冬に向けてタイヤ交換が増える時期。ただ、こんな懸念が…。
タイヤ交換にきた人(50代) 「前回2年前に交換した時よりはるかに値上がりしていた」
この男性は、以前タイヤを購入した時は1本8000円でしたが、今回は1本1万4000円と価格がおよそ8割上がったといいます。
「安全には必要なのでしょうがないですけど。ただ少しでも長持ちしてくれるといいな」
一体、なぜこれだけ価格が上がっているのでしょうか。その背景には“中東情勢の悪化”があります。
原油由来の合成ゴムの価格が情勢悪化後に高騰。それの代替として需要が伸びた天然ゴムの価格も高騰しているといいます。
中東情勢がひっ迫し始めた2023年から天然ゴムの価格は高騰を始め、イランへの軍事攻撃が始まった今年2月以降はより高値となり、この3年で倍以上になっています。
タイヤは、伸縮性や耐久性などの面でゴムが必要不可欠なため、高騰の影響を大きく受けているといいます。
そのため新型のモデルは値段が高く安いものを求める人が急増。旧モデルのタイヤが選ばれる機会が増えたといいます。
APITオートバックス東雲 細田海斗さん 「(最新モデルから)約10%値段が変わるのかなと思う」
店も提案の仕方を変えたといいます。
APITオートバックス東雲 細田海斗さん 「旧モデルで値段が安く提供できるタイヤを中心に案内している」
■「苦しい」看護現場の苦悩
高騰を続けるゴムの価格。この状況に医療現場は悲鳴を上げていました。
訪問看護の現場で欠かせないゴム手袋も過去にない価格になっていました。
訪問看護ステーション ブロッサム 西村直之代表 「(1箱)450円だったものが6月から一気に780円に上がった」
去年12月の時点では1箱100枚入りで450円でしたが、中東情勢の激化に伴い、現在では780円まで高騰。300円以上高くなっているといいます。
訪問看護ステーション ブロッサム 西村直之代表 「まさかこんなに上がるなんてことは想定は当然してなかった。上がるとはいっていたが100円くらいかなと思っていた。これは私たち中小企業としては非常に苦しい状況です」
そんななか、メーカーから連絡があったといいます。
訪問看護ステーション ブロッサム 西村直之代表 「連絡がきのうあり、メーカーも『(ゴム手袋の価格を)下げる』と」
事業者から行政に訴えたことなどが影響し、200円値下げの1箱580円になったといいます。
ただ、メーカーによっては値上げ傾向が続いているため、今後また値上げする可能性はあるといいます。
訪問看護ステーション ブロッサム 西村直之代表 「世界で戦争が起きて流通がうまくいかなくなった時、また値上がりする可能性もゼロではない。心配・不安はある」