EU(ヨーロッパ連合)の欧州議会は22日、人権や民主主義を守るための活動をたたえる「サハロフ賞」を、ICC(国際刑事裁判所)に授与すると発表しました。
欧州議会はICCを選出した理由を「国際法と正義の維持において裁判所の重要な取り組みをたたえるもの」としています。
「サハロフ賞」は、旧ソ連の人権活動家でノーベル平和賞を受賞したアンドレイ・サハロフ氏にちなんで1988年に創設されたもので、人権や民主主義を守るための活動に貢献した個人や団体に授与されます。
「サハロフ賞」の決定を受けてICC(国際刑事裁判所)の赤根智子所長は「裁判所や職員が制裁などの困難に直面するなか、この賞は特別な意義を持ちます」と感謝を表明しました。
また、「紛争が激化する世界で正義なくして平和はなく、法なくして安全保障はない」と改めて国際社会に継続的な支援を呼び掛けました。
ICCは世界で分断が深まるなか、戦争犯罪などの処罰に向け、独立した司法機関として重要な役割を果たしています。
一方で、大国からの圧力が強まっていてアメリカは赤根智子所長や職員ら個人にとどまらず、ICC本体を制裁対象に指定しています。
授賞式は12月中旬、フランスのストラスブールにある欧州議会で行われる予定です。